『舟を編む』の話

そこそこ読書が好きで、お風呂で毎日20〜30分本を読むのが日課です。基本的には小説を読んで現実逃避するのが好きみたいです。

以前、これまで読んだ本の中で強く印象に残った本って何だろうという話をしていたとき、

『舟を編む』(三浦しおん)
『一分間だけ』(原田マハ)
『永遠の0』(百田尚樹)

を挙げた(どうしてもここ数年で読んだ本になってしまう)。三冊ともゴゥゴゥ泣いてしまうとても良い本なのだけど、『舟を編む』は感動とか切なさだけじゃなくて、すごく熱い。

最初からぐいぐい引きこまれて、後半はほとんどボロボロ泣きながら読んでた。最後は声に出して泣いたほど。

「だれかの情熱に、情熱で応えること。」

本当にすごくわかる。そしてまじめくんの、

「相手にも同等かそれ以上の真剣さを求めてしまうのが、僕の悪いところ」

というのもすごく共感できた。

もうこの本は何度も何度も読んでいるのだけど、毎回グッときてしまう。読んでない人はぜひ読んでほしいなあと思う一冊です。一緒に挙げていた『永遠の0』もだけど。

昨年、Google+でも同じような感想を書いたのだけど、そのときに「この作品が映画化されたら絶対に見るよ」とも書いていて、そしたら案の定映画化されることになり、気づけば公開はもう来月。

funewoamu.png 映画『舟を編む』公式サイト

香具矢が宮崎あおいというのがちょっと、またですか……って感じでガッカリしてしまったのだけど、見ます。見ますよ。

ちなみに、この主人公のまじめくんにはモデルがいるそうです。岩波書店辞典編集部の平木靖成さん。朝日新聞夕刊の連載「ニッポン人脈記」の「日本語の海へ」という特集で紹介されていました。

 →朝日新聞デジタル >「舟」を編む 果てはない

幸い特集の1本目なのでデジタル版で読めます。2本目以降は有料版でしか読めないのですよね……。

私も編集者をやっていたことがあり、昔DTPをやっていたこともあり、WEBの辞書サービスを作っていたこともあり、とにかく気持ち的に通じるところがいっぱい。

今日も大好きな125ページめぐらいから最後まで読み、ひと泣きしたところで、寝ます。